眠田直のこんなモノが欲しい！（29）

デクスター＆ディーディー＆カウ＆チキン＆ブロッサム＆バターカップ＆バブルスの巻

　ワーナーとハンナ・バーベラ作品を中心に海外アニメを24時間ガンガン放送してる「カートゥーンネットワーク」って衛星チャンネルがあるんだけど、ここの看板番組「デクスターズラボ」は面白いぞ。基本設定はマッドサイエンティストの少年・デクスターと、その研究をいつも邪魔する体力バカのおねーさん・ディーディーの姉弟ゲンカが延々繰り返されるドタバタギャグなんだけど、ＴＶヒーローのフィギュアに憧れる回とか、ＴＲＰＧに熱中する回とか、マッハＧＯＧＯＧＯのパロディの回とか、オタク系ネタ多し。
　極めつけはジャパニメーションを意識した、日本で巨大ロボットに乗って暴れる話や、デクスターがスタートレックのコンベンションに行こうとして、間違って隣のドールショウ会場に迷い込んで大騒動になる話とかだな。

　この局では「ホワット・ア・カートゥーン」というコーナーで、新作のパイロットフィルムを放映し、評判の良かった作品だけをシリーズ化するという、勝ち残りシステムをとっており、ここから産まれたオリジナル第２弾が「カウ＆チキン」。兄のチキン（ニワトリ）と妹のカウ（牛）が、なぜか人間の兄妹として育てられているという、シュールな設定。
　このキャラクターは「口は達者だが非力な兄」と「ブスでデブだけど気だては優しい妹」のメタファーなんだろうけど、身長２メートル・体重170キロの巨体で、アニキを口に食わえて疾走する妹ってのは、そんなありきたりの考察を吹っ飛ばすど迫力。その上、両親は「トム＆ジェリー」なお約束で、いつも下半身しか画面に映らないキャラなのだが、一度カメラが引いたら本当に上半身が無かった！
　　だいたいなんでこの両親は、家畜を実の子供として育てているのか？　本当の子供を事故で亡くしたショックでおかしくなってる、てな裏設定がありそうな雰囲気だけど、動物扱いしてるシーン（夕食を二匹に投げ与えるなど）もあるし、もしかしたら単に悪質なジョークをやってるだけのかもしれん。
　ストーリーも「整形手術テクニックを競うコンテストで、チキンがビーバーに改造される」とか、常軌を逸した話が多いです。ふう。

　その次の第３作、マッチョな兄ちゃんが女の子にフラれ続ける「ジョニー・ブラボー」も面白いけど、私はまだシリーズ放映されてない「パワーパフ・ガールズ」が早く観たい！　超能力を持った女の子３人組がスーパーマンとして活躍するというお話（セーラームーンの影響大）で、キャラクターの造形が、日本的な部分（大きい目、まるまっちい手足、髪型の処理）とアメリカンな部分（太い輪郭線、極端なデフォルメ）がミックスされててミョーな可愛さがあるのよ。

　てなわけでカートゥーン・ネットワークのキャラ商品が欲しいのであるが、残念ながら日本にはあんまし入ってきていないのだ。本国では出てるのに～。パワーパフなんかは日本でも売れセンな感じするので、ショップ関係者は今のうちに大量に輸入すべし！

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