眠田直のこんなモノが欲しい!(35)

ビーキッズに注目!



 おー、みるみるうちにブックオフは店舗数五百を越えましたなぁ。

 この、主に郊外に展開しているリサイクル型古本店のチェーン、既存の古本屋には直接的脅威。さらには新刊書店の売り上げにも影響大なので、出版マスコミ側からは商売敵もいいトコ。てなわけで「新たなベンチャービジネス」という視点で取り上げてる経済雑誌以外からは、「出版文化の破壊」なんて言われようであまり評判よろしくないんですが、なんせお店はキレイだわ夜遅くまでやってるわ安いわと消費者側にとってはいい事づくめ。こりゃあ流行るよなぁ。
 あっしも時々利用してるんですが、本の分類整理が行き届いててサーチしやすいってのがすごくイイです。昔ながらの古本屋って、店内に未整理の本が横積みになってて通路狭いし、さらにその山のせいで肝心の本棚が隠れてたりするんだもの。若い頃ならこういう混沌の中から目的物を探し出すのも楽しかったんだが、もー今はそんな根気ねぇもんなぁ。
 その上、活字中毒者はおのずと夜型人間が多くなるから、深夜まで営業してるってのもポイント高いんだよねー。7時で店閉めちゃう商店街の新刊書店は、ブックオフに負けちゃって当然。逝ってよし。

 さてさて、ブックオフグループにはもう一つ、子供用品を扱う「ビーキッズ」というチェーンがあるんだけど、フィギュア王読者のみなさんにとってオイシイのはむしろこっち。
 まぁ子供服とかベビー用品のリサイクル店で、本来は子持ち夫婦がチャイルドシートなぞを安く買うためのトコなのだが、ついでに「オモチャ」なんかも扱ってるわけなのだな。
 これがまた「一度子供が遊び倒したオモチャ」がリサイクルで並んでるわけだからまさに玉石混合。ベタベタにシール貼りまくられたミクロマン基地から、未開封の新品北斗の拳フィギュアまでなんでもアリ。しかも激安。価格は百円〜五百円くらいだから、二千円札一枚あれば結構な買い物ができちゃうぞ。
 なかには「手足のもげたフィギュア」みたいなジャンク品もあるのだけど、これまた改造派にとってはいい素材。失敗したって一個百円だしぃ。
 どうも最近のマニア向けトイショップとかイベントとかで、やれプレミアやらレアとか言って青天井な値段ばっかし見てたせいか、ビーキッズに行くとすごく新鮮な気分でオモチャに接する事ができるのだよ。
狭い・汚い・無愛想なダメダメ古本屋が、ブックオフ出店で大打撃を受けたみたいに、やたら高い値をつけるトイショップにも、ビーキッズが天誅を食らわせてくれると小気味良いのになぁ〜。

 おっとここらで今回の「こんなモノ欲しい」を。ブックオフもビーキッズも主に郊外の幹線道路沿いにあるので、車が無いと効率的に回れません。てなわけで私を「ビーキッズ支店巡りドライブ」に誘ってくれる酔狂な方募集〜(笑)。


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