眠田直のこんなモノが欲しい!(40)

ぷんぷんにおいつき



 今回は「匂い」のお話〜。
 最近、嫁さんがアロマテラピーを始めたのよ。なんでもラベンダーとかピーチの香りは人間をリラックスさせる作用があるそうな。
 で、私もモノは試しと「集中力の上がる効果がある」オレンジの香りを仕事部屋で試してみた。なるほど確かに仕事の能率が上がる…、ような気がする。
 でもオレンジの香りには三日で飽きて、すぐ効かなくなっちゃったわ。

 うーん、本当に自分好みの匂いってどんなのかな? そういえば先日、漫画家のいづみひろのさん家に、パワーパフガールズ・グッズのコレクションを見せてもらいに行ったんだけど、部屋に入ったとたん、アメリカン雑貨の匂いが濃厚にプンプンしてなんか嬉しかったなぁ。
 フィギュア王読者の皆さんなら判ると思うけど、アメリカのトイとかコミックブックって、日本の物には無い独特の匂いがあるよね。多分、パッケージの紙質とか印刷インクのせいなんだろうけど、私ゃアノ匂い好きで〜。

 てなわけで今月の「こんなモノ欲しい」はオタク向けブレンドオイルの巻。まずは神保町のエキスを凝縮した、ホコリっぽい香りの「古書店」。続いて鉛筆の削りカス臭い「アニメスタジオ」。セル絵具の香りがする「彩色スタジオ」バージョンも必要かな? 最近はデジタル彩色に切り替わりあるんで、数年後には郷愁の漂う香りになるかもね。そして極めつけはなんといってもオタクの汗臭さ120%の「夏コミ」の香り! もちろん「晴海」「有明」ブレンドの二種類完備で。
 うーーん、思いつくままに書いてみたけど、こんなの欲しくないわ、絶対(笑)

 さて、匂いってのは重要なモノの割に表現が難しいので、映画・アニメ・漫画でネタにされる事は少ないねぇ。パッと思い浮かぶのは「時をかける少女」の「ラベンダーの香り」ぐらいか。
 そのものズバリの「匂いの出る映画」というのはあるけどね。映像に合わせて映画館内にスプレー缶から香料を放出する、その名も「スメロビジョン」ってのが。最近だとサンリオピューロランドの3D映画「怪獣プラネット・ゴジラ」がこの方式でしたなぁ。クライマックスで「ゴジラを沈静化させる木の実」の匂いがプシューって流れるの。
 しかし映画館だと設備投資が大変なので、この方法って映画よりゲーム向きですなぁ。「ゼルダの伝説」はオカリナの「音」が重要なモチーフだったけど、次回作はズバリ「匂い」で謎解きとかだったら面白いな。震動パックならぬ、芳香パックが付いててさ、フィールドに合わせて、浜辺の潮の匂いとかダンジョンの湿っぽい匂いとかがちゃんと漂うの。

 …あ、でもこういうのってコンシューマーより18禁エロゲー向きかぁ。女子運動部部室の匂いとか風呂上がりの石鹸臭とかハイヒールの革の香りとか使用済み下着の匂いとか…。
(続けるとヤバそうなのでこの辺で終了)


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