眠田直のこんなモノが欲しい!(48)

因果応報(でも幸せ)



 さてさて、このように50回近くも雑誌上で「こんなモノが欲しーーい!」と勝手な願望を書き散らしていると、たまには「じゃあ君の望むモノをあげようじゃないか」という展開になる事もある。当連載第29、34、42回で取り上げた「パワーパフガールズ」がそうだ。
 でも運命の神様はイジワルだ。すんなりと望む物をくれたりはしない。
「欲しいのなら、自分で作りなさい」…という啓示の元、只今私はキングレコードから順次発売される、パワーパフガールズのビデオとDVDの監修の仕事をしております。

 いや、もちろんファンとしてはこの上無く楽しい仕事ですよ。でも、ファンであるからこそ苦しくなる部分ってのもありましてな。たとえばDVD−BOXの各話解説。一話あたり三百字と、ライター仕事としてはそんなに手間のかかるモノでは無いハズだったのに、そこはそれ自分の大好きな作品。一言一句たりともおろそかにできない。ビデオを細かくチェックしてから書くんで、いやもう時間のかかる事かかる事。おまけに今回は海外作品。郵便ポストの色からサマータイム制度にメキシコ料理やピニャータやジャグバントに、ユートニウム博士の使ってるマッチの種類に至るまで、日米の風俗の違いを解説するためには調べなきゃいけない事てんこ盛り。えっアメリカのブロッコリーって、日本のよりマズイんですかぁ? だから「ブロッコリー型の宇宙人が侵略してくる」なんて話があったんだな。…とまぁ、このようにとてもお勉強にはなったんですけれど。

 しかしつくづく思うに、アニメ作品ってのは作った国の文化が出ますなー。それも庶民レベルのナマの文化が。皆さんも単にボヤ〜ッと海外作品を眺めたり、オモチャを集めるだけなくて「コイツはなぜこんな名前なのか」とか「どうしてこんな配色に?」とかを考察すると、その向こうに見えてくる物がきっとあると思いますよ。…って、偉そうでスマン。

 さてパワーパフに話を戻すと、BOXじゃなくてバラ売りDVDの方。これのジャケット画、3巻までは皆さんも何度も目にした「商品用の定番の絵」の使い回しだったのだが、2月末発売の4巻目以降からは、描き下ろしの絵が入るのだ。これのラフデザインも私がやってるのだが、こっちの下絵通りにアメリカ人スタッフがガールズの絵が描いてくれてるのを見ると、一ファンとしては恍惚となる程のカイカ〜ン♪ シビレるぅ!
 ここからPPGファンだけに向けての話になるけど、モジョバブルスとかバターカップ博士とか、リバティ・ベル&ハーモニー・バニー&マージの三人衆とか、みんなが見たがってる絵は優先的に描き下ろしてもらう予定なんでお楽しみに〜。

 さーて残りの解説文も書かなきゃ。えーと「笑っちゃイヤ!」の回に出てくる目玉モンスターの元ネタって、バックベアードだよねぇ? ああでも、水木しげる先生の妖怪図鑑が見つからないよう。とほほ。


《《前へ  《コラムのページに戻る》  》》次へ

》》》トップメニューに戻る