眠田直のこんなモノが欲しい!(56)

プラスチック・アニマル



 とうとう始まりましたねぇ。フルタのチョコエッグ対タカラ&海洋堂のチョコQの食玩大戦争。コンビニやスーパーでは、どちらも同じ位のスペースを占有してて、どっちが優勢なのか判断つきづらいんですが、実際にはどっちが売れてるんでしょうか〜? しかし老舗のヤウイが完全に後手に回ってるよな。やっぱオージーはのんきだな。

 しかしまぁ、ノンキャラクターのリアル動物フィギュアが、こんな大人気になるなんてまったく予想外でしたねぇ。私なんかの世代だと「ミニサイズのリアルな動物模型」というと、まったく別のモノを思い出しちゃうんですが。そう、英国ブリテン社のプラスチックズー・シリーズ!

 コレって、私が幼稚園から小学校くらいの頃に、一番熱中してたトイなんですよ。なんと言っても、造形がオモチャレベルじゃないのよ。明らかに「模型」で、他のに比べて断然リアルでしたもん。輸入品ですから、街のオモチャ屋さんには置いてなくて、百貨店の玩具コーナーの、しかもショーケースの中に高そうに並んでたんだよねぇ。よく買ってくれたよなぁ、ウチの親。
 で、当時の詳しい価格までは思い出せないんだけど、チョコエッグがカプセルに入れるために、メダカもタヌキも同じ大きさなのに対して、こちらは1/32の統一スケール。つまり「ペンギン」や「ヒヒ」といった小さい動物は安いんだけど、「ゾウ」「サイ」「キリン」といった大型動物は値段も高いんだよね〜。だから大物を買ってもらった時は、本当に嬉しかったなぁ。
 さらに「檻」とか「池」といった「動物園セット」みたいなパーツもあって、これを加えると動物園の簡易ジオラマまで作れちゃうのだ。プレイバリュー高し。
 さてブリテン社の動物フィギュアに関しては、手元に現物が残ってないし、資料も少ないので、ここからかなり記憶に頼ってで書くんだけど、質的に良かったのは70年代中盤くらいまでで、途中から塗装の質が急に落ちちゃったんだよねー。塗り分けは雑だわ、色もテカテカして、魅力である「リアルさ」だいなし。それで急に冷めたような思い出がある。

 80年代にはほとんどデパートでは見かけなくなり、最後は金型が流れたのか、はたまたコピー品だったのか不明だけど、メイド・イン・ホンコンの形だけ同じ動物たちが、詰め合わせパックになって駄菓子屋やディスカウント店に流れてましたっけなぁ。

 しかし、結構日本でも出回ってたと思うんですが、懐かしオモチャを扱う店に行っても、ブリテン社の動物模型って見かけませんねぇ。日本にはコレクターの人、いないのかなぁ?
 全部で何種類あったのかとか、途中で質が落ちたのはどういう理由だったのかとか、基本的な疑問多いんだけど〜。というわけで今回の「こんなモノ欲しい」は、「フィギュア王でブリテン社の特集組んで下さい」という、とても具体的なリクエストで締め。


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