眠田直のこんなモノが欲しい!(60)

黒くて薄くてカラーで穴が開いててバインダー付きで創刊号だけ安いざっし



 買っちゃいましたよ〜アーンド定期購読まで申し込んじゃいましたよ。デアゴスティーニの「週刊スタートレック」。

 なんせ英米に比べて数の少ない日本のトレッキー。「週刊誌」と言うだけで「大丈夫なのか、採算取れるのか!?」と思わず余計な心配までしてしまうんですが、創刊号見てぶっ飛んだよ〜。いきなり「一般的なクリンゴン語」だし、おまけにピカード・マニューバーの解説やら転送装置の図解やら、内容濃い濃い濃い! 年表なんか旧・新・DS9にヴォイジャー、映画シリーズに最新作「エンタープライズ」まで全部観てないと理解できないシロモノ。優生戦争、キトマー条約、ウルフ359の戦い、カーデシア・ドミニオン連合といった、数多いスタトレ用語を説明抜きで理解できるレベルのマニア向けになってるよ。まるっきり初心者置いてきぼりの編集方針がいっそ漢(おとこ)らしくて良いぞ!

 さてデアゴスティーニというと「毎週買って特製バインダーに綴じると貴方だけの百科事典が」を売り文句に、パソコンガイドから世界の飛行機やら兵器やらバイクやら、はては恐竜や鉱物(トレジャー・ストーン)までいろいろ出してブイブイ言わせてる外資系出版者なんですが、昨年の「週刊スターウォーズ」と今回のスタトレで、ついにオタクジャンルにまで進出して来ましたなぁ。

 これに対して日本の出版社はとゆーと、小学館のフィギュア付き「週刊日本の天然記念物」を除くと、後は「日本の美をめぐる」に「四季花めぐり」、講談社は「再現日本史」「鉄道の旅」「日本の街道」と、なんかラインナップがお堅いというか、地味っすねぇ。

 あ〜〜もったいない。日本にもST、SWに負けずおとらず人気があり、さらに週刊で百号くらい軽く出せる程の分量のあるコンテンツがざらにあるっていうのに。
 週刊ガンダムに週刊ウルトラマン。週刊仮面ライダー、週刊スパロボ、それに週刊スーパー戦隊! さらに小学館は「てれびくん」、講談社は「テレビマガジン」編集部にその手の資料やスチール写真の蓄積があるハズなので、楽勝で作れると思うんだがなぁ。
(でもマジで特製マイクロン付き「週刊トランスフォーマー」なんて出された日にゃ、かなり財布が苦しくなるな…)

 そういう点ではフィギュア王編集部にも過去50号分の資料蓄積という財産がありましたな。「週刊世界のドール」とか「週刊食玩大全」とかやらないんですか? え、編集部員が過労死しちゃう!? そりゃごもっとも。

 さて、この手の週刊誌にはジャンル以外に「バインダーに綴じ込んでいく」という楽しみもあるわけなんですが、それって「百科事典のバラ売り」なんだよね。この方面を追求していくと、大判のトレーディングカード化という方向性もあるのでは無いかと。ことにバンダイは「ジャンボカードダス」という便利な機械を全国に置いてるんだから、コレを使って「全怪獣怪人大百科」みたいなモノも刊行可能なんだよねぇ。ふーむ。


《《前へ  《コラムのページに戻る》  》》次へ

》》》トップメニューに戻る