眠田直のこんなモノが欲しい!(63)
オフラインRPGのススメ
もう今から16年前の話になりますが、87年に「巨大迷路」なんてもんがブームになった事、みなさん覚えてらっしゃいますか?
とりあえず土地さえあれば、後は仕切り板を繋げていくだけで建設出来ちゃうプレイ施設なもんですから、バブルの頃は幹線道路沿いの郊外にボコボコ建設されましたっけ。
コレ、もともとはニュージーランド発祥の遊びだそうでして、当時駆け出しの漫画家だった私も、兵庫の山奥にオープンする巨大迷路に使う「キウイ」のマスコットキャラを描いてくれ、なんて依頼を受けた思い出があります。そのキャラが実際に採用されたのか、いやブームも終わり頃だったので、その迷路自体がちゃんとオープンしたのかどうかさえ覚えちゃおりませんが(笑)。
今じゃほとんど廃れてるんだろうな〜、と思いながらも一応ネットで検索してみたら、あらら、予想に反して意外と各地に残ってましたね。ま、迷路ってのはプリミティブな面白さがあるし、一応カップル向けの遊びでもあるしな(一人でやると虚しいぞ)。
さて、ここでちょいと話を変えて、池袋にナンジャタウンという室内型遊園地があります。多くの遊園地がディズニーランドに対抗して、ライド物や絶叫マシン系に力を入れてる中、ここはさすがナムコが運営してるだけあって「ナジャヴの大冒険」とか「福袋探偵大學」とか、パーク内をぐるぐる回ってヒントや秘密の入り口を見つけ、かかった時間やイベントクリア数の評価点でランキングを競うという、ゲーム要素の強いアトラクションが多いのですね。
で、今回の「こんなモノ欲しい」は何が言いたいかっちゅうと…。
*16年前より一般にもRPG的世界観が普及している
*ニ○○三年問題で都心のビルが空いている
*迷路だったら本格的なテーマパークに比べて作るコストも安い
つまり「ビル一個使って、本当にダンジョンRPGができる施設があったら楽しいじゃないか!」と。この場合、ダンジョンと言っても地下迷宮じゃなくて「塔」なイメージになっちゃいますが。
もちろん、希望者には入り口でコスプレ衣装サービスがあって、ネットゲームみたいにお客さん同士で仲間を見つけてパーティ組むとか、PK好きな人は「モンスター着ぐるみ貸し出し(有料)」を利用して悪役側にも回れるとか、お土産グッズ売り場も迷路内にあって自力で探さなきゃいけないとか(しかもフロアによって売ってる限定品が違うのだ)、迷った人の休憩所にはメイドさん喫茶を置くとか〜。
おお、うまく作ればかなり本誌読者層にもアピールする遊園地ができるではないか。
だってさ、もともとアキバもコミケも中野ブロードウェイも迷宮っぽいんだしぃ〜。
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