眠田直のコレにハマった(15)

「チャージマン研」¥300



 先月号の原稿で「今度はアストロガンガー見たいよガンガー」と書いたら、いや「アニメの王国」レーベルのDVDなら「スーキャット」や「アストロガンガー」より、「チャージマン研」の方が凄い!という情報が寄せられたので、またブックオフへ行って買って来ましたよ「チャージマン研」! 今度は300円でした。

 さて「チャージマン研」とは、昭和48年にTBS系で放映された1話10分のSFアニメ。21世紀のシティボーイ・泉研は「チャージGO!」と叫ぶ事により、スーツに身を包んだ超能力少年・チャージマン研に変身、陸海空と自由に飛び回るスカイロッド号に乗り、妹のキャロンやいたずらロボットのバリカンと共に、悪のジェラル星人と戦う、といった内容。
 で、早速見てみたんですが、まず絵がほとんど動かない紙芝居状態。1話10分しか無いので話の展開が唐突で早い早い。おまけに演出が変なので、全体的にシュールな雰囲気。こりゃ凄いよ確かに。

第一話:殺人レコード恐怖のメロディー
 未来(21世紀)の話なのにいきなりレコードです。まぁ作られた年代的に仕方ない気もしますが。その曲を聴くとなぜかみんな気が狂って老化するという殺人メロディー。そんなモノを普通のレコードと偽って、売っていたのは悪のジェラル星人。研の活躍で町は平和に。

第二話:捨て犬コロ
 子供たちにいじめられていた捨て犬コロを助けた研。この犬イジメのシーンが執拗に長くて、ドカッ、バキッと容赦無い擬音が入ります。で、結局、捨て犬コロはジェラル星人のビームを受けて絶命。怒った研の反撃でジェラル星人も全滅。どこにも救いの無い展開です。

第三話:不良少年の正体は
 研の学校にバイクに乗ってやってきた、一見、美形悪役のライバルになりそうな不良少年の正体は…! やっぱりジェラル星人でした。なんか身も蓋も無いな〜。

第四話:みなし子センターを救え!
 みなし子センターから、たくさんの孤児たちを引き取っていった、一見優しそうなおじさんの正体は…! またまたジェラル星人でした。で、ジェラル星人の子供イジメのシーンがなかなか演出的にも力が入っていてグー。ガキの顔を本気で蹴り飛ばしているし、「どうせお前らは親のいないみなしごだ。たっぷりとコキ使ってやる!」というセリフも凄い。

 これだけでもお腹いっぱいなのに、このDVDにはナック製作の幻のパイロットフィルム3本が収録されてるんですよ。こっちもまたユルくてイイ感じなんだー。

 なお、自主映画の鬼才・酒徳ごうわく氏が、この「チャージマン研」のDVDに触発されて「実写版・チャージマン研」を製作したとの事。み、見たい。


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