ウーパスガールズ解説

 こんな秘蔵フィルムまでついに放映されるんですかい!? ってちょっとビックリ。
(まぁインターネットやDVDの映像特典では以前から観る事ができましたけど)
「ウーパス ガールズ」はクレッグ・マクラッケンがまだ学生時代の1991年に製作した、約3分半のフィルム。

 絵はまだこなれてないし、動きも硬いし、声優はクレッグの友人たちだし、ナレーションも作者本人が担当という、いかにもアマチュア的な作りが微笑ましいんですが、「パワーパフ ガールズ」の魅力の原点であるキュートさとか、デザインの斬新さとか、アクションとギャグの融合とか、基本的な部分はこのフィルム上に既にぜーんぶ出ています。
 …と言うより「博士」のキャラクターデザインを除いては、ガールズも悪役のギャングリン・ギャングやアメーバー・ボーイズも、後年のTVシリーズとほとんど変わりない。もうこの時点でクレッグの頭の中では、しっかりと「パワーパフ ガールズ」の世界が構築されていたワケですね。

 この「ウーパス」からTV版を経て10年後には、ついに劇場の大スクリーン公開にまで至ったわけですが、かたくなに「ガールズ」の源イメージを守ってるクレッグもスゴイし、変に口出しせず、クリエイターに自由に作らせてるカートゥーン ネットワークも、これまた偉いのではないかと。

》》》トップメニューに戻る

》》》コラムのページに戻る