大人も夢中になる! パワーパフガールズ大特集
まずはこのキャラ達を見て「かわいいっ!」って思いました? それともビックリしちゃいました? カラフルな色彩、でっかい頭にちっちゃな体、そして何と言っても特徴的なおっきな目! 彼女たちこそアメリカからやって来た新世代のアニメ「パワーパフ
ガールズ」なのです。
日本では昨年、テレビ東京系で一年間放映されてブームとなり、今はスカパーの「CARTOON NETWORK」で絶賛放映中。
子供たちにはかわいいキャラクターとスーパーガールの大活躍が、そして大人には凝ったパロディやブラックなギャグがウケてます。(なんと、ビートルズヒストリーをまるまるパロった回まであるのだ!)
そしてついに、この夏には劇場用長編として映画にも進出。21世紀のキャラクターはパワーパフ ガールズでキマリだねっ!
アメリカンヒーローと言えば、スーパーマンやバットマンのような筋肉モリモリの大人キャラが主流。だから「小さくて可愛い女の子が、世界を救う」というのはとっても斬新な設定なのだ。その上、ガールズ達は単に可愛くて強いだけじゃなく、性格にもビミョーな味付けがされてて、たとえばリーダーのブロッサムは、優等生だけど根はちょっと腹黒いし、ファイターのバターカップに女の子らしい部分があったり、見た目は幼稚で怖がりなバブルスが、キレると最強だったり、こういうヒネった部分は、大人にこそ楽しんでほしいトコロです。
「パワーパフ ガールズ」は、作者のクレッグ・マクラッケンが、学生時代の91年に作った5分弱のフィルムが原型。これがアニメ専門チャンネル「CARTOON
NETWORK」に認められてシリーズ化されたワケですが、新世代のスタッフが若い感覚で作っている自由奔放さが最大の魅力。
スピーディな演出や、グラフィックデザインの手法で描かれたハイセンスな背景美術。子供向けの作品なのに、平気で社会風刺やキツいギャグや凝ったパロディまで入れちゃう話があるかと思えば、ギャグ中心のアメリカントゥーンには珍しく、泣ける感動エピソードの回があったりする脚本の幅広さ。本当に見どころ豊富です。
そしてクレッグ氏は少年時代に「がんばれ!!ロボコン」や「スペクトルマン」といった日本製特撮ドラマを見ながら育ったので、そのせいかパワーパフにもやたら怪獣や巨大ロボットが登場するし、作画スタッフも「ドラゴンボール」や「ポケモン」の影響を受けた人が多いようで、画面のアチコチに登場する、細かな日本ネタを見つけるのも面白いよ。
残念ながら、こういう止まった絵ではガールズの魅力は半分しか伝わらない…。動いて喋って歌うガールズは、本当にキュート♪ 最初はピンとこなかった人でも、アニメを見たら一気に魅力のトリコ。大ファンになっちゃう例が多いのだ。
DVDは全13巻がキングレコードより発売中。なんと、TVシリーズ全エピソードがDVD化されているのは世界中で日本だけなのだ。本家アメリカのファンもうらやましがってるぞ。
そして待望の映画版は8月3日より、渋谷東急3ほか全国で公開。内容はTVシリーズ以前の「ガールズ誕生」のいきさつを描く、いわば「エピソード1」になるらしいので、予備知識無しで初めて観る人でも充分楽しめるぞ!
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