[2月某日・埼玉県にある某大学のアニメ研部室]
先輩「うおおおおおおおお!」
後輩「ど、どーしたんですか? 先輩」
先輩「いや、この1月25日に発売になった『スターピンキーQ』のドラマCDがあまりに良いので感激していたのだ!」
後輩「ほーー」
先輩「よしっ!我々はここに、この傑作を断固支援するため『埼玉スターピンキー隊』の設立を宣言する! 既にMEGU誌上にページも確保した」
後輩「わ、本当だ。素早い。さすが先輩、業界にコネが強いですねぇ」
先輩「ま、ダテに長年オタクをやっとらんよ。わっはっは」
後輩「それはともかく、『スターピンキーQ』ってそもそもどういう作品なんですかぁ?」
先輩「よーし解説してやろう。まず『Q』の原作はスタジオライブとウォーマシン」
後輩「スタジオライブってのはあの芦田豊雄御大のやってる有名アニメスタジオですね。でも、ウォーマシンって?」
先輩「昔、OUTにアニパロ漫画描いてた眠田直(みんだなお)の会社だ」
後輩「そんな昔の名前出してもMEGUの新しい読者にはわかりませんよ」
先輩「とにかく、この二者がガッチリ手を組んで、CD、アニメ、ゲームへとガンガン展開していこうという妄想科学美少女大活劇こそ、この『スターピンキーQ』なのだ。既に只野和子さん作画による漫画版の単行本も出ているぞ」
後輩「ははぁ、いわゆるメディアミックス展開ってやつですね」
先輩「ふっふっふ、とは言ってもそんじょそこらにあるメディアミックス物とはワケが違うぞ。なんせ、今回のCD版は超強力なスタッフを揃えているからな。まずキャラデザとジャケットは当然只野和子描き下ろし!」
後輩「そ、それだけでも欲しいです先輩。だって只野さんの描く女の子キャラって…」
先輩「ミーハーな奴だな。脚本はもちろん眠田直。原作者自らがCD脚本も手掛けてるから、よくあるCDドラマ化による『イメージ崩れ』なんて心配は皆無だ」
後輩「それなら安心して聞けますねっ!」
先輩「おっと、豪華スタッフの話はこれだけじゃないぞ。演出・音響監督はかの千葉繁氏だ!」
後輩「えっ、千葉繁さんていったら『幽遊白書』の桑原和真とか『バーチャファイター』のラウ・チェンの声をやってるあの千葉さんですよね」
先輩「うむ、ワシらの世代だと、なんと言っても『うる星やつら』のメガネ役の印象が強烈だがな」
後輩「その千葉さんがなんで音響監督やってるんですか?」
先輩「かーーっ!そんな事も知らんのかお前は。千葉さんは声優としてだけではなく、演出家としても有名なんだぞ。既にCD『流星皇子TOMMY』やTVの『クマのプー太郎』をはじめ、何本もの作品の音響監督を手掛けておられるのだ!」
後輩「ええーっ、知らなかった。『TOMMY』のCDはちゃんと買ったのに…」
先輩「愚か者め、スタッフクレジットによく目を通しておくのは、マニアの基本だぞ」
後輩「…はぁ、すみません」
先輩「ええい、お前のような薄い奴は、田中公平先生作曲、そして石原慎一氏の熱唱による『Q』の主題歌を聞いて、自分の未熟さを反省せいっ!」
後輩「…うっ、これはスゴい! 魂に響く曲ですね。上のこにし氏の漫画にあるように、ついつい口ずさんでしまう。ああスター、スター、スター…」
先輩「歌っている場合ではないぞ。その上、ドラマのキャスティングも豪華だ。桜井智、篠原恵美、大谷育江、玉川紗己子、岩男潤子、政宗一成…」
後輩「えっ! あの智ちゃんと 岩ちゃんが共演なんすかー! 燃え燃え〜〜っ」
先輩「つくづくミーハーな奴だな。ま、声優さんと音楽についての濃い話は次回じっくりしてやろう。だから来月までこのCDを聞きながら『Q』についてしっかり勉強しておくのだぞ!」
後輩「わかりました、先輩!」
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