眠田直のコレにハマった(2)

いしいひさいちコレクターの孤独



 今からもう25年も前になるが、高校生の頃、私は「いしいひさいちファンクラブ」を主宰していました。その当時から、いしいひさいち氏の著書やグッズを集め続けて早や四半世紀。このジャンルに関してはいっぱしのコレクターであると自負しております。
 著書以外にコレクションのターゲットとなるのが映画「がんばれ!!タブチくん!!」とTV「おじゃまんが山田くん」に関するグッズ。
 ところがこの二つ、もう20年以上前のアニメだというのに、当時購入したものより、近年になってヤフーオークションでゲットした物の方が多いんだよね〜。例をあげると「タブチくん」のポスター、ミニカード、灰皿、プラモデル。それから「おじゃまんが山田くん」のかるた、ぬりえ、ビニール人形、アフレコ台本などなど。
 ラッキーというか、はたまた悲しい事にと言うべきか、どうやらこれらのグッズを集めているコレクターというのはいないらしく、ある二つの例外を除いては、オークションでもほとんど競り無し、出品者が最初に付けた値段、数百円〜千円程度で買えてしまうのである。そんなワケで、上記の品々を買い集めるのにも、さしてお金は使っていない。

 ただ「世の中にいしいグッズコレクターは自分しかいないのか」という事実にはものすごく孤独感を感じる。やっぱし、同好の士はいてほしいよ〜。
 先日、「おじゃまんが山田くん」の映画公開時のポスターというのが出品されていてどうせ他に欲しがる奴もいないだろうと、いつも通りに安値しか入札していなかったら、オークション終了直前に別の人に買われてしまった。この時、残念というより「自分以外にこれを欲しがる人がいて嬉しい!」と思ってしまったくらいだ。

 さて先ほど二つの例外があると書いたが、いしいグッズの中でもオークションで競り合いになるのが、タブチくんの人形。これには陶器、ソフビ、布製の三種類があって、陶器は欠けの有る・無し、あとソフビと布製は付属のバットが無くなりやすいので、完品は貴重。これはソフビ人形とか、野球選手関連のグッズを集めているコレクターの収集範囲に引っかかるらしく、そういう人達を相手にまだ競り勝っていないので、私も持っていない。

 もう一つが山田くんのレコード。こっちはアニメソングレコードコレクターという、根性と熱意のある人々が競争相手となるのでなかなか競り勝つ事ができないの。LPが2種類、シングルが4種類発売されていて、特に後期OPの「いいじゃありませんか」と中期EDの「お寺のおしょうさん」がレア。おまけに「ソノシート付き絵本」という超レア物品があって、こいつをオークション終了直前にかっさらわれた時はさすがに「他にも集めてる人がいて嬉しい」なんて言っておられずうきぃとなりました。相手の過去の取り引き履歴を調べてみたら、どうやら筋金入りのソノシートコレクターらしい。うう、こういう人にはかなわないなぁ。


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